〜前編〜

 時は遡り…、えーといつだったでしょう、夏休みが始まる前だったと思います。早稲田祭での毎年恒例のフリーマーケットが申込みの期限切れで出店できないという衝撃的な知らせが入りました。途方に暮れた男たちはやけになって自称次期イベント隊長福永諒氏を中心に、フリマの代わりに富士急ハイランドにみんなで行くことに決定しました。

 そして、参加を表明したのは
 
 弘喜、加口、森まさ、堀田、恵良、木村、大地、関、三平、石井、舞佳、みやこ氏、真奈美、ゆかちん
 
 の14名。まさかの少数精鋭(?)体制です。

 カンピ2年生の求心力のなさが如実に表れる結果となりました。2マネが誰一人いないという絶望的な現実からは目を背けることにします。しかし福永よ、企画者がいないとはこれ如何に。金がないのはわかるけどさぁ…。それから絶叫系がダメで行かないって人もちらほらいました。一生おじさん然り、チャラ男の吉田もまた然り。一生はなんか分かる気がします。タコみたいに真っ赤になって地上に戻ってきそうです。吉田のチャラ男はというと青学の女の子のピアノの発表を聴きに行くそうです。優雅にチャラいところがなんかムカつきます。
  
 そして11月3日当日、”ムチムチドリブラー”石井がまさかの病欠。さらに少数になってしまいました。さらにゆかちんが寝坊して現地集合というハプニングに見舞われますが、最終的なメンバーは
 
 弘喜、加口、森まさ、堀田、恵良、木村、大地、関、三平、舞佳、都、真奈美、ゆかちん(遅刻)
 
 ということで新宿西口ターミナルを出発しました。
 そしてバスに揺られること2時間弱、ようやく富士急ハイランドが姿を現しました。
 開園は9:00
 オープンとともになだれ込みました。
「FUJIYAMA」


「順番待ち、まだまだ元気」



 FUJIYAMA。最高到達点79メートル、最高速度130キロ、最大傾斜65度日本最大級のジェットコースター。 
 
 入場すると共に、テンションが上がった関に連れられ僕たちが向かったのはこれです。
 実際すごいですよこの外観。順番待ちの30分間、大地はひたすら恐れおののいていました。
 そして自分たちの番。ゆっくりと高さを増していき最高地点に到達。そこからの急降下。自然と出てくる叫び声。超スピードで移動するカンピオーネ様御一行。終わった後のエアリーな髪の毛。
 いやー何もかも想像以上でした。なんともいえない爽快感がありますね。叫びすぎて声がかれちゃいました。「絶叫系」の意味を知った感じがします。
 それにしても、最初の急降下はやばいですね。胸が苦しいです。安全バーもなんか心もとないんですよ。堀田とか手放しでのってたけど大丈夫なんか?体すっぽ抜けるぞ。俺でさえ飛んで行かんか心配やったんに。
 
 これだけで結構満足できちゃったんですけど、ゆかちんがまだ来てないですからね、"I'll be back"。後でもう一度来るぞと誓いFUJIYAMAを後にしました。


 若干名はすでにフラフラなのですが、元気な関はもう次に乗るものを探しています。行動の主導権を完全に握られちゃいました。そして、次に向かったのはこれ、

「トンデミーナ!!」



 ピザーラ提供のアトラクション。横一列に人が座った回転する円盤を機械がぶんぶん振りまわすという豪快なアトラクションです。想像しただけでも乗り物酔いがします。
 写真を見てもわかるとおり揺れ幅は半端じゃないのでなんかもう世界がわけわからなくなります。おまけにスピードも半端ないので風圧で顔がどうにかなりそうでした。肩や腰の拘束が外れたら軽く数十メートルは空を飛ぶことになるでしょう。
 乗り終わった後に加口や大地はもうグロッキー。即刻飲み物を買いに走りました。FUJIYAMAとは違った意味で恐ろしいマシンです。







 えーと、すぐ目の前にすごいのが見えます。ほとんど直角に近い傾斜と無駄に曲がりくねったレールのアトラクションが…。いずれは行くことになるんだろうとは思いつつも目をそらし続けてきたジェットコースターが…。
 その名は「ええじゃないか」。ふざけた名前とは裏腹にかつてない恐怖を予感させるアトラクションです。それでも、イベント隊長関祐也氏(福永諒は引退)には従うしかない。重たい足取りで向かいます。
 
 しかしここにきてようやくゆかちんから連絡が。ひとまずゆかちんを迎えにもどることになりました。今度は足取りが軽いです。そして、一旦絶叫系から離れてコーヒーカップに乗ることにしました。やめとけばいいのに…

「異物混入」


 
 森まさ in コーヒーカップ
 誰ですか、コーヒーカップに変なモノを入れたのは?それにしてもこれはひどい。楽しいのでしょうか、苦しいのでしょうか、なんとも形容しがたい表情をしています。
 全力でカップを回すから、三半規管が悲鳴を上げる事態に。このあとしばらく体調の回復を待つことになりました。やめとけばよかったのに…。








 


 休憩も済んだところでいよいよ「ええじゃないか」に挑みます

「ええじゃないか」






 乗り場に着いたはいいけどちょっと人が多すぎますよ。1時間50分待ちとの表示が目に入りましたが、ここまできたら引き返せません。決意を固めて行列に並びます。
 みんなといろいろ話してたら自分たちの番が近づいてきました。なんだかんだでそこまで待った感じはしませんでした。集団で来てよかったです。ただ2時間近くに及ぶ順番待ちのせいでせっかく固めた決意も揺らいできました。FUJIYAMAを乗り越えた後とはいえちょっとこの「ええじゃないか」には未知の恐怖が潜んでいそうな気がします。
 まずこの変態的なレールを見てください。最初なんかほとんど直角じゃないですか。その後もいろいろと曲がりくねってます。縦横の回転数はギネス級なんだとか。
 そして最も特徴的なのは座席の構造です。まず床がない。地に足がつかないことは恐怖心を助長させます。そして座席が回転しまくります。頭が上になったり下になったりで大忙しです。空中でやられたい放題です。
 写真がわかりにくいのでをちょっと拡大してみました。頭が下に足が上に来ているのがわかりますでしょうか?こんな感じで終始縦に横に上に下に回転しっぱなしなんです。機械のなすがままです。時間はそんなに長くなかったんですけど濃密な時間を過ごせることは請負です。アナザーワールドを体験できます。
 終わった後は正直もう乗りたくないって思いました。関は超楽しいって言ってましたけど。舞佳はずっと目つぶってたらしいです。それはそれで怖いのでは?









後編に続く!


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